パッド調整には2つの方法があります。
①中敷の下に厚みのあるパッドを入れ込む方法
②中敷の上にジェルタイプのパッドを置く方法
この記事では①のパッド調整について書いていきます。
①のパッド調整は店員さんが作業をしてくれます。
どんな作業なの?
※パッド調整は有料です!金額は各ブランドへお問い合わせください。
パッド調整が必要なのはどんなとき?
1、購入したい靴(新品の靴)に調整が必要なとき
新品の靴にパッド調整を行わないブランドもあります!調整が必要ということは木型が足に合っていないということ。違う形の靴をおすすめするそうです。
ちなみに私はパッド調整しても良いと考えています。オーダーメイドの靴でない限り初めからピッタリ合う靴に出会う方が奇跡です。多少の調整は良い、と考えます。
ただ1mm程度の調整に抑えておいた方が良いとお客様に伝えてきました。(ワイズ細めな方や左右の足の大きさに差がある方は安心して必要な厚みを調整してください)
2mm以上になるとパッドに厚みが出るので体重がかかる部分が薄くなります。定期的に訪店しパッド交換が必要になりますし、革が馴染んでさらに調整が必要になった時に選べるパッドの選択肢が狭まってしまいます。
なんだか難しそう・・・と感じた方、ご安心ください!
パッド調整は店員さんに任せておけば大丈夫。ラグジュアリーブランドではお客様一人一人に担当のスタッフがついて対応するので、的確なアドバイスと商品提案をしてくれます。
2、革が馴染んでサイズ感に変化があったとき
革が馴染んだときの調整とは?
購入した時と比較して歩いた時に「かかとが抜ける感じ」を感じたらお店へ靴を持ち込んでみましょう!
対象の靴を履いていても大丈夫。お店にはスリッパが用意されているので、お買い物ついでにパッド調整をお願いするのも大丈夫です。※靴によっては修理アトリエへ出さなければならない場合もあります。購入時に聞いておくと安心です。
滑り止め効果もあるジェルタイプもおすすめですが、靴を脱ぐ機会が多い日本ではパッドは隠す方も多い。新しいパッドは目立たないんだけど、ジェルは結構黄ばむんだよね、、、
並べてみると違いがよくわかりますね、、、
ここでちょっと雑談
イギリスのエリザベス女王は完全オーダーメイドのパンプスを愛用していました。女王の足に合わせて作られた靴なのでパッド調整は必要ありませんが、新しい靴をおろしたときは靴擦れ防止のために「靴を履きならす女性」がいました。
オーダーメイドの靴だって初めから完璧ではありません。
革製品の良いところは【愛用して育てていく】ところです。
靴を使用する人の足の形・歩き方を革がどんどん覚えていくのです。レザーの種類によっては 使う→ケアする を繰り返すことで、新品の頃よりツヤを出す革もあります。
私が若い頃は「履き慣れて伸びた革靴は履きにくくなる」と思っていました。伸びたんじゃない、足の形に馴染んで歩き方を覚えたのです。履きにくくなったんじゃない、必要なメンテナンスが足りなかっただけ。
革靴(特におもて革)は大切にすれば長い期間愛用することができる素晴らしいアイテムです。
ご自宅にパッド調整が必要な靴があったら是非お店へ相談してみてくださいね。
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