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クリスチャン・ルブタン 訴訟の判決文に物申す!

クリスチャン・ルブタンが日本の靴メーカーに対して訴訟を起こしました。

内容を簡単にまとめると、『レッドソールを用いたパンプスを製造販売した日本のメーカーに対し、商品の販売中止・廃棄、そして損害賠償を求める』というもの。

 

デザイナーのルブタン氏はこうした訴訟を世界中で行なっています。

ちなみに他のブランドも世界中でこうした訴訟を行なっているので決して珍しいことではありません。

デザイナーが生み出した大切なアイテムを守るには必要な行動です。

 

裁判の詳細

公開されている判決文に画像が掲載されていました。

別紙1がルブタン社 別紙2が日本のメーカーの靴

どちらもソールが赤いパンプスです。

 

ルブタンのアイコンであるレッドソールを模したパンプスを他の会社が製造販売することによって、消費者が商品の混同を招く恐れがある。とルブタンは主張していました。

 

それに対し訴えられた日本メーカーは

・ルブタン=レッドソールが周知されていない

・ルブタンの靴底とは似ていないので商品の混同は生じない

と反論していました。

 

判決と詳細

判決を先に記載しますと、令和4年3月11日に東京地方裁判所よりルブタンの完全敗訴となりました。

下記に理由を記載します。①〜⑤までにまとめました!

①ルブタンの靴底は革に赤い塗料を塗り光沢があるが、日本メーカーの靴底は赤色のゴム素材のため明らかに印象が違う。

ネット上の写真では光沢がある・ない、ラバーソールなのかレザーソールなのか分からない時あります。後に判明するが、裁判所はブランド品をネットで買うことはない前提でした。何十年前の考えじゃ。

②靴底を赤色にすることはルブタンが日本で販売する前から一般的に行われていたので特別顕著性はない。

「特別顕著性はない」言葉のチョイスが嫌だね。笑

③ルブタンは日本で販売を始めて20年と長期間ではなく、自ら広告宣伝費用を支払う形での広告宣伝も行なっていないので周知であるとはいえない。

日本一の百貨店、ファッションの百貨店である新宿伊勢丹の靴売り場行ったことないのでしょう。婦人靴売り場入ると一番目立つ正面(メインの場所)がルブタンのフロアです。この場所に日本で靴を売り出してたった20年で上り詰めたのですよ。凄いことです。宣伝方法に関してですが、ルブタンは現代社会にマッチした広告宣伝方法を行なっていると思います。費用を支払う支払わないが関係あるのでしょうか。ちなみに東京地裁裁判所から新宿伊勢丹まで電車で18分と近いので是非行ってみてもらいたいもんだ。

④高級ブランド品を買う需要者は、商品形態だけではなく商標等を確認するのが普通。よって、中敷や靴底に付けられたブランドロゴによってルブタン商品と他の商品の違いは確認できる。

「普通」て何よ!笑 私が販売していた頃の経験談ですが、お見送りの際にお渡しした紙袋を見るまでブランドを意識せずお買い物される方は沢山いました。 実際私もウェアはブランドを確認せず購入します。どうせタグ取るし! 私が買い物をする時、ブランドの確認より素材や肌触りなどを確認します。自分の人生をより豊かに過ごしていくために肌に合ったものを購入したているのです。こういう考えの人が一定数いるので、ルブタン商品と他の商品の違いはロゴで確認できるという判決には納得できませんね!

⑤高級ブランド品は通常は現物を試着して履き心地等を確認した上で購入するので、商品の誤認は生じない。

いつの時代の考えでしょうか。国内で展開していないカラーやモデル、未上陸のブランドの靴はネットで購入する時代です。今は高額な渡航費を支払って現地に行かなくても、素晴らしいアイテムを自宅にいながらショッピングできる時代なのです。自身のサイズが分かっているブランドではネットで購入する人も多いはず。店舗に行っても在庫がない場合もあるので、ネットで購入した方が効率が良いケースもあります。

⑥上記に加え、両者の靴底には光沢や質感など顕著な違いにより出所の混同を生じさせるものとは認められない

 

どうですか?めちゃめちゃ遅れてる国って感じしません?

正直いうと法律を全く知らない私でもルブタンにとって有利な訴訟ではないことは気づいていました。

が、この判決文を見たらGDPや国の成長率が世界からどんどん遅れを取っている理由が垣間見れたように感じます。

私の意見は長くなるので最後で熱く述べます。笑

 

海外での訴訟について

ちなみに海外でも訴訟をしてきたルブタンは有利な判断を勝ち取っています。

では、なぜ日本では完全敗訴となったんだ!!!と気になりました。

色々調べたら「商標権」がポイントとなっているようでした。

諸外国では50カ国においてレッドソールの商標権登録が認められています。

しかし日本では登録に至っていません。

 

ルブタンはレッドソールに関する商標出願を【色彩のみからなる商標】という部分へ行なっておりますが拒絶されています。

この色彩のみの商標登録は極めて厳しい審査をしていて、現在登録が認められているものはたった9件。

しかも複数の色で構成されているものです。セブンイレブン(オレンジ・緑・赤)やUCC上島珈琲株式会社(茶色・白・赤)などです。

レッドソールのような単色の商標は登録例がありません。

先日登録されたチキンラーメン日清食品ホールディングス)も3色を組み合わせた配色となっており、こちらも2回の登録拒絶を経て足掛け4年の登録となったそうです。

 

とても大変な道のりになるとは思うが、ルブタンも頑張って欲しい!と思い商標登録について色々調べる中で判明した事実が・・・

靴底が赤いハイヒール商品は少なくとも70程度のブランド等から販売することが認められているんだそう。

こうしたことを全て含めて考えると、赤い靴底の商品をルブタンに独占させないようにしているんじゃ・・・。と考えてしまいます。

 

広告宣伝方法

判決と詳細の③に記載しましたが、ルブタンの広告宣伝手法は雑誌やメディアへ商品を貸し出す宣伝手法を採用しており、これだけだと積極的に宣伝広告を打ち出していないと判断されました。

テレビコマーシャルで広告を流せば積極的に宣伝を打ち出していると判断されるということ?

もしこのテレビコマーシャルを行うことで積極的に広告を打ち出していると判断されるのであれば、いちルブタンファンとして宝くじで10億円当選したら私がスポンサーとなって全国へ放映のお手伝いをしたいと思います!

テレビ放送だけじゃ足りないのかしら・・・法律全然分からないので調べてみようと思います。

 

 

この訴訟の結果を見た私の意見

判決の内容全てが古臭くて、全く現代にマッチしていないな と感じました。

SNSの普及により企業が多額の費用を支払って必死に宣伝しなくとも時代が来ました。

セレブがショーで身につけたアイテムや私服で着用していたアイテムはすぐにSNSで世界中に拡散され話題になりますし、おしゃれなインフルエンサーやYouTuberの影響力もものすごいものがあります。

この方々がルブタンの靴を履いたスナップを投稿するとどうでしょう。

投稿を見た人がこのコーディネートを真似したい!と思えば着用ブランドをすぐに探します。

そして検索に引っかかった「底が赤いパンプス」をネットで購入します。

 

こういった場合、ルブタンの靴を素敵だと思い購入の意思があったにもかかわらず、購入したのは「ルブタンっぽい靴」になります。

ブランドの混同が生じているではないか!!!

やっぱり・・・判決内容が時代に沿っていない内容で残念であります。

 

ちなみに「底が赤いパンプス」と検索するとこんな画面が出てきます。

 

 

街中でレッドソールの靴を美しく履く人を見かけて検索しているのでしょうか。

それともSNSで綺麗な人が履いているレッドソールの靴がどこのブランドのものか知りたくて検索しているのでしょうか。

長年に渡って人々を魅了するレッドソールの人気はこれからも続くことでしょう。

 

ちなみに検索画面で今現在一番初めに出てくる画像はルブタンではありません。

ルブタンは女性を美しく、強く、そしてセクシーに見せる魔法の靴を世に送り出しました。

これは歴史に残り現代女性に必要なアイテムの一つです。

一人のデザイナーが世界中から注目される靴を作り出したのです。感動しますよね。

 

ルブタンは世界中で多くの人が知る超有名ブランドです。

創立約30年と若いブランドですがこの知名度は老舗ブランドに引けを取りません。

裁判所は「靴底を赤くするデザインはルブタンが日本上陸する以前から一般的に行われていた」と言っていました。

わかるよ、それは事実だと思う。

 

でもボディが黒のパテントで靴底が真っ赤な靴、日本メーカーが昔から作って国内で販売していて売れてました?

日本で売れる靴というと、フェラガモのような可憐で可愛い雰囲気の靴の方が人気があったはずです。

今は全世界でルブタンの靴が大ヒットして海外セレブがこぞってルブタンを着用しています。

この影響もあって日本でもこうしたデザインの靴が流行したのではないでしょうか。

これによって多くの国内メーカーもルブタンの恩恵を受けたと予想しています。

 

 

レッドソール=ルブタン と認識してもらえるよう、力は弱いながらもルブタンを応援できるようなブログをアップしていけたらと考えています。

 

長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました( ^∀^)

裁判所に対して怒りのブログでした。笑