Country:フランス(1837年)
Official site:https://www.hermes.com/jp/ja/
様々なラグジュアリーブランドがある中で、エルメスはどこか別格の存在を放っています。
高貴であり常にトップブランドであり続ける。素晴らしいブランドです。
機械化を導入するブランドもある中、エルメスは今もなお一つ一つ職人の手により生み出されています。
まるで一点もののような素晴らしい製品が職人たちの手によって世に送り出されています。
元々は馬具製造のメーカーでした。
エルメスポリシーとしてシンプルさと実用性をデザインの特徴としています。
エルメスの始まりは1837年です。
創業者のティエリー・エルメスの作る馬具は機能性も高くとてもお洒落でした。
「エルメスの鞍をつける馬は持ち主よりもお洒落だ」と比喩されるほどでした。
パリ万博において出品した鞍が金賞を受賞したこで、エルメスの名声と品質の高さを不動のもにします。
その後フランスだけではなくヨーロッパ中に噂が広がり、各国の上流階級がエルメスの顧客リストに名を連ねることとなります。
しかし時代は変化します。
移動の手段であった馬は自動車へとシフトしていきます。
その流れを受けファッション業界へ進出することとなります。
エルメスはこれまでに培った職人の技術による品質の高さや手作りによる希少性、そして洗練されたデザインを使って商品を作りあげました。
最高級のイメージは損なわずに、オリジナリティ溢れるエルメスのスタイルを確立していきます。
ちなみに、現在エルメスの顔となっているオレンジの包装紙は1929年頃から採用されたものです。
戦時中に余ったオレンジの紙を使ったところ、思わぬインパクトがあり現在もアイコンの一つとして使用されています。
またエルメスの商品作りは、職人が最初から最後までその工程の全てを一人で行う。というとても珍しい流れをしています。
こうした作り方をしているブランドは他には無いのでしょうか。
一人の職人が一つのモノをつくることによって、愛情が注ぎ込まれ一点ものに近い最高級のアイテムが生まれるのですね。
エルメスはブランドの中でもとくに高額です。
しかしこの価格というのはブランドイメージによって釣り上げられたものではありません。
一流の職人が一流の素材を使い十分な時間をかけ作られる、そこで生み出される価値によって価格が作られています。
馬具製造を発祥にもつメルメスならではの技術が、こうした商品作りの基礎となり価値がつけられ、それに見合った価格になっているのです。
エルメスはメイドイン フランスにとても拘りをもっています。
バッグは全てのアイテムにおいてどこのアトリエで誰が作ったのかがわかるようになっています。
この仕組みにより、修理が必要になれば作った職人の手に戻りお直しされることとなります。
職人と持ち主がアイテムで繋がれている、なんだか絆すら感じますしとても素敵ですよね。