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GUCCI 歴史

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Country:イタリア(1921年

Official site:https://www.gucci.com/jp/ja/

 

グッチの始まりは1921年グッチオ・グッチフィレンツェで開いた鞄店が始まりです。

 

ドイツやイギリスなどから上質な革製品を輸入し観光客相手に商売をしていました。

また、輸入して売るだけではなくお客の欲しいものがなければ特注で作ったり、アフターサービスの工房も用意しました。

 

幼少期からの経験と人脈を駆使し、より良い商品を適正価格で販売し、腕利きの職人を集めてアフターサービスもしっかり行う。

その口コミが広がり一気に規模を拡大していきます。

 

国内、海外の遠方からわざわざフィレンツェにある店に足を運ぶ顧客が多くいたと言われています。

グッチオの子どものアルドは海外への進出を積極的に行いました。

ただ待っているのではなく、こちらから仕掛けるべきだと考えていたのです。

 

イタリアの首都ローマでラグジュアリーブランドが建ち並ぶ通りに店舗を展開しました。

ローマは世界中からセレブが訪れるようになるだろうと予想しており、その期待に沿うような店舗作りに多額の資金を注ぎ込みました。

ラグジュアリー使用の店舗、そしてスタイルとカラーの調和がとれたグッチらしい製品の販売というのをコンセプトにしたブランド戦略を展開。

その後はニューヨーク、ロンドン、パリ、そしてビバリーヒルズにも店舗を構えることとなります。

 

アルドは販売員の教育まで徹底して指示を出したと言われています。

例えば「何かお探しですか?」と聞いてはいけず、「おはようございます。」と声をかけさせました。

また製品の価格を言ってはいけないルールも作りました。

値段を聞くような行為は下品であり、グッチの顧客であれば価格を気にする必要もないということを伝えるためです。大分強気ですよね。笑

 

ちなみに数多くのハイブランドの中でも「元祖」と言われるのがGUCCIです。

有名なところでは商品にデザイナーの名前を入れ、世界で初めて品質保証を取り入れたことでも知られています。

 

グッチの名前を一般的に浸透させたのはモカシンとも言われています。

特にニューヨークで大ヒットとなり年間2万足以上が売れたそうです。

富裕層が顧客の中心でしたが、この靴のヒットにより若い女性などの中間層にまでグッチを浸透させることに成功しました。

 

その勢いのまま香水、そして時計ビジネスの開始を行い取り扱い商品のラインを増やしていきます。

 

そんな順風満帆なグッチですが、何度か経営に陰りが見えたこともありました。

創立者のグッチオがこの世を去った後は、家族がブランドの経営を行なっていました。

ですが、グッチ家の中で権力争いが勃発しそれぞれが商品を開発したり、ライセンスを乱発したり、急激な商品ラインの拡大路線によりグッチの商品は全く一貫性の取れない状態に陥りました。

 

そんなグッチを救ったのが、1990年からデザイナーとして就任した「トム・フォード」です。

フォードのデザインするバッグやスリムスーツ、スパイクヒールなどが脚光を浴びることとなりウェアのコレクションを復活させました。

 

フォードのコレクションは低迷していたグッチのイメージを一新し、「新しいカール・ラガーフェルド」とまで称されるほどでした。

これまでのグッチとは変わり、デザインとして一貫性がありグッチスタイルの確立がなされました。

 

革製品主体のラグジュアリーブランドでしたが、トレンド感満載のアパレルを発表し、ファッションショーにおける演出もまるでミュージカルやロックショーのようにエキサイティングでした。

非常に端的でメリハリの効いたショーを展開したので、観客はその演出に魅了されたと言われています。

 

ちなみにグッチのスタイルはモダンでセクシーです。

ヒールは高く、スカートはギリギリまで短く、というあと一歩で下品にも捉えられるような限界を探るラインを攻め続けました。

 

そんなグッチを支えてきたのは経営者やデザイナーだけではありません。

一流の腕を持つ職人です。

グッチのアイコンである、バンブーバッグたローファーも職人のアイディアから生まれたものと言われています。

 

職人がアイディアを出すことが許されるブランドはなかなかありません。

これは創立者のグッチオの職人に対する尊敬の念からきており、この精神が現在も受け継がれているのです。

 

現在グッチは大きなグループ会社となっています。

そしてグッチの製品に携われる職人はほんの一握りです。

グッチの職人として働くということは、高いステータスの確保と尊敬の眼差しで見られることになり大変名誉なことなのです。

 

こうしたことから職人としての実力をつけていれば、グッチ本社に引き上げられるというモチベーションが働き、職人は自発的に腕を磨くようになります。

職人全体の腕があがることによりブランドにおける商品の質も向上します。

グッチのアイテムの高い品質は、日々腕を磨き続ける職人の技術力とモチベーションにより支えられているのです。